三菱のデリカD2ですが、縁石にタイヤをぶつけてしまい、その衝撃でホイールは傷付き、ロアアームという足回りの部品が変形してしまった事例です
車の前側のタイヤを外すとナックルという部品を中心にタイロッドエンド、ドライブシャフト、ロアアーム、ショックアブソーバと言った部品で足回りは構成されておりますがゴツイ部品たちです。この写真の変形、ロアアームは頑丈な部品なのでどんな衝撃や負荷がかかったらこんなに変形するんだろうと事故の時の衝撃を想像すると怖いです。
このロアアーム、経年劣化が進みますとボールジョイント(写真で言う所のゴム袋状の部分から突き出ている金属部分で人間で言う所の関節部分。ゴムの袋の中には潤滑油が入っています)のがたつきが出てくるのですが、これを放置するとナックルから外れたりすることもありますので怖いんです本当に。走行中にナックルからロアアームが外れたらと思うとゾッとしますね。車がロアアームが外れる事でタイヤがダランダランになりますから外れた方向に制御不能で曲がっていく感じになります
SNSの動画で車が走行中に謎に急に曲がってガードレール等に激突している動画を見た事がありますが「あ!ロアアーム外れたんじゃない!?」と思ってました
年に数台、ロアアームが外れてレッカーされてくる車がありますが、中には車が全損。要するにスクラップ行きの状態になるほど大きな事故を起こしてしまった方もおりましたのでロアアームやタイロッドエンド等にボールジョイントは使われておりますががたつきの放置は要注意ですね
走行距離がかなりいっていたり、車検証の初度登録年月から月日が経っている車は車全体の部品の劣化が進んでいて、足回り、エンジン回りから謎の異音やがたつきのメッセージを発している事がありますが、それが緊急性がある音なのかを整備士が読み解いている訳です。
緊急性のある異音の場合は直ぐに部品を交換した方がいいですし、緊急性がない場合は少し様子見で大丈夫です。でも一般の方には判断が難しいですね汗
タイヤの後ろに付いてる部品がナックルで、その下側を支えるロアアーム。ブーメランのような形ですね。
ロアアームが変形して内側のホイールに当たってしまっていました。ホイールからはゴリゴリと音がしてしまっていました
ホイールを交換して、ロアアームは状態の良いリサイクルパーツを探す事が出来たのでそちらに交換しました
最後にトーインというタイヤの幅のチェックをしてハンドルの位置も見て作業終了です
足回りの異音には色々と種類がありますが、縁石などに大きくタイヤをぶつけてしまった場合はタイヤの幅が狂ってしまい、車検が通らなかったり、タイヤの片減り、ハンドルの位置がまっすぐな道を走っているのになんだかどちらかにハンドルが傾くなどの症状が出たりします
「車検取った時に分解整備記録簿を見ておいた方がいいと思います」の話
なんだか足回りから謎の異音がしましたらそれはもしかしたら重大な足回りからの異常かもしれません。ただ足回りの異音点検はある程度経験が無いと判断が難しいのですが、ブレーキパッド残量が少なくて鳴る異音は一般の方でも判断できるかもしれません。車検にうかった時にブレーキパッドの残量を把握していますか?
その後のお車の乗り方ではブレーキパッドの残量がそこまで多くない場合、ブレーキパッドが磨り減り、土台そのものがディスクローターに当たってしまってローターが傷つき余計にお金がかかってしまうかも知れません
ブレーキパッドの残量とブレーキのピストンの固着、これも注意した方がいいです。こちらの事例も参考にしてみてください、ブレーキ周りの修理事例です
https://dekiteru.net/cms/em_free.php?id=12732&rid=290
簡単に書きますと車検とはその瞬間に国の定める保安基準にお車が通ったというだけで新車の状態に戻る訳ではありません。分解整備記録簿という紙が車検証入れに入っていますから目を通しておくことをお勧めしますし、長期的に見て「ゆくゆくは~な不具合が出てくるかもしれませんよー」と整備士もしっかり説明してほしいと思います
ホイール交換とロアアームをリサイクルパーツに交換
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