三菱の人気車のデリカミニの左後方のスライドドアの、これはポールのような物に擦ってしまったのでしょうか?縦長の擦り傷がうっすらと見えるような見えないような。雨降りで水滴が付いているのもあってか少し分かり辛い傷ですね
下の写真はスライドドアの擦り傷の場所を拡大した物です。
自腹で修理するなら細かい傷は無視してスライドドアを修理したらそんな大した金額にはならなそうですが、今回の事例は全額保険修理のお見積もりですので金額は参考までにです。
この感じの傷を、自分でやったのではなく人にぶつけられてしまい、加害者側の方が保険を使って全て新品に部品交換をして塗装した場合のお見積りという意味です。これくらいの傷は修理で直りますが自分が悪くないのに車をぶつけられて修復歴が残るのもイヤですもんね
この程度の傷でも新品に交換するとなるとなかなかの作業量となります。具体的には損傷したスライドドアを外します。その際に作業するにあたりテールランプも外します。これはスライドドアを外す際にテールランプを外さないとアプローチ出来ないためです
色の塗られていないスライドドアの素地の新品を紙やすりで手作業でペーパーがけする足付けという作業から始まり塗装下地のサフェーサ吹き付け、研磨、塗装、損傷したスライドドアから配線やガラス類を塗装した新品スライドドアに移植し塗装面を丹念に磨きの作業をして完成となります
新品のスライドドアの足付けの作業が完成したら塗装を美しく仕上げるために塗装下地のサフェーサという材料を吹き付けるのですが材料の付きを良くする作業で部品の表面に微細な傷をつけて材料の付きをよくしています
足付けでもサフェーサの工程でも、今回はやってませんがパテを研磨するだとかの塗装するまでの工程はとにかく油分が大敵で鼻なんかをかいた手と言うか軍手で部品を触ってしまい、そのまま脱脂せずに塗装をしてしまいますと仕上りに大きく影響がでます。短期的には良くても数カ月後に異常が出てきてしまい作業のやり直しになってしまいますから脱脂の作業と油分を付けてしまわないようにしなくてはなりません
足付けしたスライドドアをシリコンオフという脱脂が出来る液体を染み込ませた布で拭き取り、完全に乾かしてからサフェーサの作業に移り、サフェーサを研磨します
塗装するための塗料を配合するために車にコーションプレートという塗料の配合データが刻印されたプレートがあるのですが、そのデータ通りに塗料を配合しても現車の色味と微妙にズレがあります。経年劣化だとか日光による褪色の影響なんでしょうか?この微妙な色ズレを塗装技師の経験と勘で修正しています。似たような色でも赤味が強い色とか黄色みが強い青みが強いとか弱いとか色々あるのでそれを塗料を足したりして調整します。これだという塗料が完成しましたら適当な鉄板に塗料を吹き付けてみて現車の色味と合致しているかを確認してから本塗に入ります
塗装を終えましたら慎重に傷ついたスライドドアを車から外します。部品が重たいので2人か3人でスライドドアを車から外します。そしてガラスから配線から内張等を全て新品のスライドドアに移植します。内張を外す時も、樹脂のカバー等を誤って割らないようにですとか配線類を傷つけないように、ガラスを割らないようにと慎重に作業していきます
仕上げの磨きの工程ですが磨きは細やかな傷を取ってくれたり塗膜をより美しく仕上げてくれる偉大な工程です。電動ポリッシャーを使いコンパウンドという研磨剤を3種類ほど使い分けて磨きをしています。ポリッシャーの材質も羊毛やスポンジ、布などの素材を使い分けて磨いています
電装品の作動チェックをします。パワーウィンドウが機能するか、スライドドアは自動でシッカリ開くか、ドアロックは機能するかをチェックします。ドアを閉めて外側から水をかけて、水漏れがないかもチェックします。洗車して作業の痕跡が残らないようにしまして完成です
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