トヨタのカローラクロスのフロントドアとその下側に大きな擦り傷のあるお車の入庫です。こちらは保険修理のため部品を全て交換となりますので金額は参考までにです。
まず無傷な部品に傷が付かないように丁寧にフロントドアを外していきます。フロントドアの中身の配線類やガラスなどは新品のドアに移植するために新品のドアの準備が整うまでガラス等が割れないように大事に保管しておきます
フロントドアですが新品に交換と言ってもフロントドアが丸ごと部品屋さんから納品される訳では無くて、色の塗られていない素地のドアが納品されるので、塗装技師が塗料が付きやすいように紙やすりでペーパーがけし、塗装下地のサフェーサを吹き付け研磨からの塗装をして磨きという作業をしなければなりません。そこで完成した新品ドアに車から外したドアの配線やガラス、ドアミラーを移植して組付ける感じですね
では素地の新品ドアの作業工程を書いてみようと思います。まず新品ドアを梱包の段ボールから開封しひずみや凹みが無いかを確認してから紙やすりでペーパーがけをしていきます。ペーパーがけをする理由は塗装下地のサフェーサを吹き付けた時にくっつきを良くするためです
それから塗装下地のサフェーサを吹き付ける訳ですが、塗装の作業は全体通して油分は大敵ですのでシリコンオフという油分を除去してくれる液体を染み込ませた布で塗装する部品を拭き取りドライヤーで乾かします。この作業を怠ると塗装の仕上がりに影響が出たりします。
過去にエンジンが内部的にダメージを受けている車で排気ガスから白煙を吹いている。つまりエンジンの中でエンジンオイルが燃えてしまっている状態の車は白煙をマフラーから吹いたりします。そんな車を塗装ブースに入れてしまった事があり、オイルが霧状になって塗装ブースに飛散している訳で、そのことを忘れて塗装をしてしまい塗装作業を失敗してしまった事があります。この例は極端ですが、一度シリコンオフで脱脂したから大丈夫だと思考停止していましたね汗。白煙吹いてる車がなぜ白煙吹いているのかまで、それが塗装にどう影響が出るのかまで想像できませんでした。不覚
サフェーサを吹き付けまして乾燥後、より塗装を美しくするためにサフェーサを吹き付けた面を水を漬けた目の細かい紙やすりで水研ぎという作業をして塗装下地を仕上げていきます
乾燥後にいよいよ塗料を吹き付ける訳ですが、塗料を配合しなければいけません。車にはこの車にはこんな塗料の配合だよと分かるカラーナンバーという番号がコーションプレートという金属の板に刻印されています。
だいたいこのカラーナンバー通りの配合で調色しても現車の経年劣化や退色した色味とは誤差がありますので塗装技師が勘で配合を微妙に調整しています
これだという塗料が配合できたらいよいよ塗装します。ムラがないように垂らさないように丹念に丹念に吹き付けていきます。
乾燥させまして、更に塗装面を美しく仕上げるために磨きをします。研磨剤の入ったコンパウンドを電動ポリッシャーで磨いていきますが、コンパウンドは3種類くらい使い分けています。
ポリッシャーもスポンジ、羊毛、布などの素材があり時と場合により使い分けます。磨きの工程は細かい傷やゴミを取り去ってくれる偉大な工程です。こちらも丹念に作業していきます
後は交換する部品を付けたり移植する部品などを全て戻し洗車して完成です。最後の最後に車に傷を付けたりしないように慎重に作業です
フロントドアと下側の擦り傷を新品に交換
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