ダイハツのミラココアの側面の大きな損傷の修理事例です。横からぶつけられたんでしょうか。フロントドアは新品に交換、リアドアドアミラーはリサイクルパーツ交換、押し込まれた床面を引き出し、車の下側のサイドシルは新品を移植とかなり大がかりの修理で保険修理ですから金額の大きさは参考までにです。床を引き出すためにシート類を全て外してますし損傷した側の内張類も取り外しています
溶接機を使いサイドシルを溶接するのでスパッタという火花が飛散しまして、それが部品類を焦がしてしまう危険があるので外します。また押し込まれた床部分は縮まって変形していますから、この縮みを直さないと部品が上手く付かなかったり、部品同士の隙間が狭すぎたり広すぎたりとしてしまうので、正しい位置関係に修正しなければならないんですね。
その正常な位置関係の距離を知るために損傷の無い運転席側のシートを外して、例えばこの部品からこの部品の距離は400mm。この部品とこの部品との距離は500mmなければいけないから、押し込まれた助手席側はあと10mmは引き出さないといけないな!という風に修正の基準にするのです
ここまでドアが変形してますとドアを切開しないとドアが開けられないのでフロントドアを切開しています。
ドアミラーもリサイクルパーツに交換していますが、写真では分かりづらいですがこの事故でドアミラーに付いているウィンカーのレンズが割れていますしカバーにも傷が入っていました。また、車検証の型式、車体番号からはこのドアミラーは後付けの物だと分かりました。純正ですとドアミラーにウィンカーは付かないようでカスタムされて配線も改造されていました
これを分からず、車検証のデータだけでドアミラーを純正の新品で注文してしまっていたら誤発注となり、返品が効かず損失となるとこでした。(過去にこのミスをしたことがあり会社で7万円のドアミラーを誤発注したことがあります。ちなみにレクサスの純正ドアミラーでした汗)
ドアを外すとなるとこのようにフロントバンパーからヘッドライト、フロントフェンダーを外さないとフロントドアを留めているボルト類にアプローチ出来ませんし、サイドシルを切り取るのでサイドスポイラーという車の下側についている樹脂製のエアロパーツのようなカバーも外さなければなりません
真ん中の写真から分かる通りリアドアも裂けています。これを頑張れば修理できるかもしれませんが、同色の色付きリサイクルパーツが安く手に入るならそちらにごそっと交換した方が安上がりです。この裂けを例えば直すとなったら塗膜を剝離して溶接などで何とか塞ぎ、形整えてパテ塗って研磨して、塗装下地のサフェーサ吹き付けて研磨して塗装して磨くという作業の時間、手間、工賃を脳内で算出すると絶対リサイクルパーツ使った方がお得です。
これは保険屋さんとの話し合いになるんですが、新品に交換するとなると部品も移植するかしないといけないですし、ドアの新品って内張もガラスもドアの中身の配線類等一切付いてませんし、塗装もされていない素地の金属のドアパネルが納品されるだけなんです。それを綺麗に下地仕上げて塗装して磨いて、生きてる部品類を全部移植してってなかなかこれも大変な作業です。ということは保険屋さんが沢山お金を出さなければいけないという事ですね。保険屋さんも、綺麗なリサイクルパーツあるならそれを使ってほしいという場合があります。保険の内容にもよると思いますが
右側の写真がフレーム修正機に乗せた状態で修正機に車が固定されています。そこで、地面にいかついボルトでがっちり固定されたタワーに支柱を乗せてあり、プーラという1トンとかの力でチェーンを巻き取れる工具をくくりつけ、車内側に押し込まれた床を引っ張り、時にはごついハンマーで盛り上がった床を叩いたりして出来る限り無傷のフレームの位置関係に修正します。
そしてからサイドシルという車の下側の表面のパネルをスポット溶接を剝離してピンポイントで新品を移植手術して溶接します。サイドシル、フロントドアは新品の素地ですから塗装前の下ごしらえをして塗装、磨きをしてひたすら部品を戻して、動作チェックや水漏れを確認しながら洗車して完成です
お金と時間をかければどんな状態の車でも綺麗に直ります。ご安心ください!
側面の大きな損傷
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