レクサスのHS250のフロントバンパーの擦り傷の修理とリアバンパーの交換の修理事例です
リアバンパーが既に外れた状態で入庫したお車でしたが、リアバンパーは傷だらけで新品に交換した方が安い感じでしたのでそうします
ちょい傷の中古品等も探せばあったのですが、お車自体全体的に非常に綺麗でしたから中古品を使うより新品の方が見た目的にもマッチしていいかと思いますのでそうしました
フロントバンパーは作業をしやすくするためにガレージジャッキでジャッキアップします
バンパーの断面で見ると透明なクリアの層、パールの入ったクリアの層、ボディカラーの層、塗装下地のサフェーサの層、バンパーの素地のような感じになっています
ここに傷がガリッといって黒い部分はバンパーの素地が見えてしまっている感じですね。修理するにも直した部分が分からないようにするために傷周辺を滑らかに研磨して、パテを使いその失われた部分を補い再現するイメージで直します
ダブルアクションサンダーというエア工具は丸い紙やすりの付いた円盤が振動しながら回る工具で、そちらを使い大まかにバンパーの傷が無くなるまで研磨していきます
物凄い勢いで削れていくのでほどほどにしないと削れ過ぎてしまいます汗
だいたい大まかに研磨しましたら仕上げは手作業で紙やすりでペーパーがけして整えます
傷部分が滑らかに研磨できましたら、硬化剤を混ぜたパテをヘラで塗り付け盛り上げます
先に書いた通り、このパテが硬化してバンパーの無くなった部分を補います
暑い時期ですと手早く塗らないと直ぐにパテは硬化してしまいますから急がねばなりません
パテが乾燥して硬化しましたらば、再び大まかにダブルアクションサンダーで研磨していき細かい部分は紙やすりで手作業で研磨していきます
研磨していくうちにもし、巣穴を見つけてしまいましたら仕上がりに影響してしまいますのでパテを再度塗り付け乾燥させて研磨し直します。巣穴が無くなり綺麗に仕上がるまで何度でもパテの工程を行います
パテが美しく仕上がりましたら、次は塗装下地のサフェーサを吹き付けますのでサフェーサが余計な部分に飛散しないように紙を貼り付けるマスキングという作業をします
マスキングに使うテープは車体から剥がした時に糊が残らない特殊なテープを使っています
マスキングが終えましたらサフェーサを吹き付けて乾燥させ、手作業で再び紙やすりで研磨していきます。仕上げに水をつけた目の細かい紙やすりでペーパーがけをする水研ぎという作業をして滑らかにします
水研ぎが終わりましたら再度マスキングをしていよいよ次は塗装の工程です
お車には車体に塗られている塗料の配合データが分かるカラーナンバーという番号が刻印されていますが、このデータ通りに塗料を配合しても現車の経年劣化や日光等で少し退色した色味とはズレがありますので塗装技師の経験と感で寄せています
これだ!という塗料が出来ましたら、適当な鉄板に吹き付けて見て乾かし、色が合致しているのを確認してから本塗りに入ります
塗装にもソリッド、2コートパール、3コートパールなどの塗り方というか、これから塗ろうとしている車がどのような塗装がされているかで工賃が違います
ソリッドは比較的工程が少ないので工賃安めですが、3コートパールなどは工程が多いので工賃が高いです
塗装はムラが無いように、塗料を垂らさないように気を付けなければなりません。吹き付け終わりましたら乾燥させます
塗装が終わると磨きの作業です。コンパウンドという研磨剤を3種類ほど使い分け、電動ポリッシャーで磨きます
ポリッシャーも布や羊毛、スポンジなどの素材を使い分けて磨きます
細かい傷を消し去り、塗装した塗膜をより美しく仕上げるのが磨きで、とても偉大な工程です
傷修理はこのような感じてしてますね。外した部品があれば元に戻します
リアバンパーは新品に交換ですが、センサー類等は最初から着いていたバンパーから外して移植してあげなければいけません
新品ですから傷を付けないように細心の注意を払い部品を移植して取り付けて完成です。このリアバンパーは色付きなので塗装は必要ありません
洗車をして完成です
フロントバンパーの傷修理とリアバンパーを新品に交換
お見積もり¥146,200