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フロントバンパーの擦り傷

トヨタのシエンタのフロントバンパーの擦り傷の修理事例です。シエンタのサイズ感、大きすぎず小さすぎずでちょうどいいですね！使い勝手がよさそうです。結構走っているのをお見かけする気がします

フロントバンパーの擦り傷は大まかにダブルアクションサンダーという紙やすりが高速で回転する工具で研磨して擦り傷が無くなるまで研磨し、細かい部分は手作業で紙やすりをかけていきます

軍手を着けた手のひらで触ると凹凸具合が分かりやすいですね。この黒い樹脂の部品を直すのは無理というか交換した方が安いです。今回はお客様はそこまで気にしないという事でしたから再利用しますが一先ず塗装に支障が出ますから外しておきます

作業がしやすいようにガレージジャッキでリフトアップしますがガレージジャッキをかける位置を間違うとオイルパンなどの部品を潰してしまいかねないので注意が必要です。お客様自身でタイヤ交換をしていて車載工具のパンタジャッキで作業をしていたらパンタジャッキが倒れてしまい、車の下側のサイドシルを潰してしまってDIYで安く済ませようとした結果、大出費になってしまったという事例があります汗

話が飛びましたが、傷が無くなるまで研磨したらシリコンオフという液体を染み込ませた布などで拭き取り油分を完全に除去します。こうしないと塗料が上手く付かなかったりと仕上がりにもろに影響が出てしまいますから注意が必要ですね

油分を拭き取り乾燥後にクリーム状のパテに硬化剤を手早く混ぜて。研磨して無くなった部分を補うようにヘラで塗り付けていきます。夏場はパテが固まるのがとても早いので手早く塗り付けます

乾燥するとパテはガチガチに硬化しますからそれを車体本来の曲線を再現するように研磨していきます。研磨していく段階で万が一巣穴を発見してしまった場合は再度パテを塗り付け乾燥後に研磨しなければなりません。このパテの工程はとても大事ですから面倒でも時間をかけて完璧にします

形が整いましたら紙を貼り付けるマスキングという作業をしていきます。この作業の意味は塗装下地のサフェーサという液体をパテの面に吹き付け乾燥させるのですが、余計な部品にサフェーサが飛散しないようにするためにマスキングをします。サフェーサ乾燥後にも塗装のためにマスキングはしますが、マスキングに使うテープは車体から剥がした際に車体に糊が残らないような特殊なテープを使っています

マスキングが終わりましたら塗装下地のサフェーサを吹き付けます。乾燥後に丹念に研磨をし、仕上げに水を漬けた目の細かい紙やすりで水研ぎという作業で塗装下地を美しく滑らかに仕上げます。サフェーサは塗料が上手く付くように、防錆のため、ざらついたパテ面を更に滑らかにするために吹き付けます

再度マスキング後、いよいよ塗装していきます。車に塗られた塗料の配合データはコーションプレートという金属の板にカラーナンバーとして刻印されておりますが、このデータ通りに塗料を配合しても現車に塗られた塗料は日光や経年劣化による褪色でズレがあり、その色ズレは塗装技師が経験と勘で現車の色味に寄せています

これだという塗料が完成しましたら適当な鉄板に塗装してみて合致しているかを確認後に本塗に入ります。またソリッド、2コートパール、3コートパールなどの車体に塗られている工程の種類多さにより手間は増え、見積りは高くなります

塗装が終わりましたら電動ポリッシャーを使い3種類のコンパウンドという研磨剤を使い分け、ポリッシャーの素材は布、スポンジ、羊毛を使い分け美しく塗膜を磨きあげ、最大限に美しくします

完成写真を撮り忘れてしまいましたが、どこを直したのか分からないくらい綺麗直りました！洗車して完成です

フロントバンパーの擦り傷修理

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