ホンダのインサイトをスズキのハスラーのような色にしたいという要望のお客様でした
塗装は塗る工程の多さ、工賃や材料代で大きく変わります
まずお客様の予算から、全塗装する色を決める打ち合わせをしました
色のサンプルを見ながらああでもないこうでもない、あの車に塗られているあの色がいい!ですとかね
なるべく部品を脱着せずの工賃抑え目の作業ですから余計な所に塗料が飛んではいけないのでガラス部分などに紙を貼るマスキング作業をしっかりと行います。マスキングに使うテープは剥がした時に車体に糊が残らないような特殊なテープを使います
塗装の塗料の話ですが単色のソリッドと呼ばれるシンプルな塗装があります
そしてソリッドの塗装にメタリックというアルミの粉が入ったキラキラとした塗装があります。このキラキラをコーティングするためにクリアという透明の塗装をする必要がありますが、メタリック塗装があります
そしてパールという石の雲母(マイカと言います)の微細な粒が入った塗装がありまして、光が当たりますと透過して複雑な反射ですとか屈折をして貝の内側というか真珠のような独特な光沢感を得られますが、メタリック塗装と同じでコーティングするためにクリアコートの塗装が必要になります
一見シンプルな色に見えても数種類の塗料を配合してお車の塗装はされているんですねー
このオレンジ色も発色を良くするために、もともとの色が黒だからなのか染まりが良くなくて、下地に白っぽい色を何度も何度も吹き付けてから乾かします。車両全体ですから乾かす時間もなかなかですね汗
さらにオレンジに塗って乾かして、クリアという透明の色を塗ってと10回くらい塗りました。これだけでかなりの工程です
なるだけ部品をバラさずに、工賃抑えめでと思ったのですがバンパー外したりミラー外したりと必要と思われる最低限の脱着作業はしまして5〜6日はかかったように思います
合間合間にお客様にもう少し色を明るめにするかとか、ここはこうした方が無難だよ等等、細々と打ち合わせをしながら作業を進めました
なるべく工賃を抑えた結果パッと見の外見は良いのですが、部品同士のキワの塗装が完璧とは言い難いのですが、それを完璧にやるととんでもない金額になってしまいますので良しとしましょうとお客様とご相談させていただきました
過去に高級な塗料で全塗装をしたお客様がいましたが50万はかかったことがあります。材料の塗料だけでもなかなかの金額でしたし、文章で書くと簡単なように見えますが全塗装はかなりの大仕事です
仕上げに磨きの作業で電動ポリッシャーを使い、コンパウンドという研磨剤を3種類使い丹念に仕上げていきます
電動ポリッシャーは羊毛やスポンジ、布などの素材を使い分けて丹念に磨きます
最初に気づいていたらよかったのですが、染まりが悪いから塗った下塗りの白っぽい塗料、オレンジ色とクリアコートの
手間を考えるとかなりのサービス価格となってしまいました汗
もっと高めのお見積もりでもよかったかなあという感じです汗
部品を全て戻しまして、部品の隙間にサフェーサや研磨剤のコンパウンドが残らないように洗車します。時間のかかった作業でしたから車内のホコリも拭き取っておきます
下地の白を塗ってからの全塗装、部品はそこまでバラさず
お見積もり¥242,800
なるだけ安いお見積もりでカーライフを楽しんでいただきたいのもあるのですが、なかなかの手間暇がかかるのは事実です汗
ですが一級塗装技師(このお車はキャリア45年の工場長)がしっかり対応させていただきますのでしっかり打ち合わせして精一杯やらせていただきますので気軽に連絡してみてください。ローンもオッケいです!
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