マツダのAZワゴンの前側をぶつけてしまった修理事例です。一見大した事無さそうに思いましたがフロントバンパーを外して見ないと何とも言えませんのでフロントバンパーをバラして見たところ、内部損傷でヘッドライトの右側の取り付け部分、この部分は樹脂製なので簡単に割れます
ラジエータ周り。フロントバンパーの裏側には冷却水関係の部品のシュラウドという電動ファンがありますが、このファンが回ってエンジン周りを循環している冷却水を冷やしています。エアコンのクーラコンデンサなどの部品もありますがその辺がダメージを受けていました
ボンネット、フロントバンパーも軽く傷と凹みがありますからこちらも修理していきます。マツダのエンブレムが付いている部分も割れていますから外側のラジエーターグリル、ヘッドライトはお客様の要望により新品に交換、ボンネット、フロントバンパー、中身のラジエータシュラウドアッパーパネル、ランプサポートメンバ、ラジエータシュラウドパネル、クーラーコンデンサは修理という作業内容です
まず作業をしやすくするために車体の前側をジャッキアップしましてフロントバンパー周りのプラスチック製のクリップを外していきますが、このクリップは経年劣化で硬化していて容易くパキッと割れてしまいますが、1個100円くらいしますから安くありません
だいたいの車がフロントバンパーとラジエータグリルというフロントバンパーの上についている網網、ヘッドライトの順番に外していきます。配線を痛めないように丁寧に外していきます
勢い余って無傷の部品を傷つけてしまっては目も当てられません
交換部品は新品に交換しフロントバンパーが正しい位置に付けれるように損傷部分はハンマーやクランプ、プーラという工具などを使い凄い力で引き出したり叩いたりして修正します
正しい部品同士の距離を特殊な情報網から仕入れてきましてその寸法に限りなく近づけていきます
フロントバンパーの傷はそこまでなので磨きという作業で対応しますが後ほど説明します
ボンネットは凹みがありますからシングルアクションサンダーという工具で塗装を剥離して通電するように金属面をむき出しにしましてスタッドプーラという工具の先端を溶接し、スライディングハンマーという工具で凹みを引き出し、ハンマーで微調整します。なるだけパテに頼らず鈑金でいいとこまで持っていきます
鈑金がいい感じに仕上がりましたら、ホコリをエアガンという工具で飛ばし、シリコンオフという液体を染み込ませた布で脂分を完全除去し乾かします。パテの工程にはホコリと脂分が大敵だからです
硬化剤を混ぜたパテをヘラで塗りつけ細かい凹凸を埋めていきます。時間が経つとパテはガチガチに硬化しますからダブルアクションサンダーという工具で車体本来の曲線を再現するように研磨していきます。仕上げは手作業で丹念に紙やすりでペーパーがけします
もしパテの面が巣穴になっていましたらパテを再度塗りつけ研磨しなくてはいけません。仕上がりに大きく影響してしまうからです
次に塗装下地のサフェーサを吹き付けますので余分なところにサフェーサが飛ばないように紙を貼るマスキングという作業をしてからサフェーサを吹き付け乾かし、紙やすりで手作業で研磨します。仕上げに水をつけた細かい目の紙やすりで水研ぎという作業をして滑らかに仕上げます
塗装下地が完成したら塗装の作業ですから再度マスキングをします
塗装の塗料の配合は本当に難しくてマニュアル通りに配合しても現車に塗られている色味とは誤差があり、塗装技師の経験と勘で寄せています
塗装が終わりますと磨きの工程です。コンパウンドという研磨剤を3種類使い分け、電動ポリッシャーで磨いていきます。ポリッシャーは羊毛や布、スポンジの素材を使い分けています
この磨きの作業で細かい傷でしたら消し去ることができたりしますから重要な工程です
最後に部品を全て戻し、サフェーサやコンパウンドが残らないように洗車して完成です
前側をぶつけてしまった修理事例、内部損傷多め
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