三菱のEKワゴンのクォーターパネルの塗膜の下から錆が湧いて膨れている事例です
まず錆が無くなるまでシングルアクションサンダーやベルトサンダーという工具で塗装を剥がし、中の状態を見てみました
あまりにも錆の腐食が酷い場合は鉄板を切り出し、部品を作って溶接をする場合もありますが腐食はそこまででしたから錆を完全に削り取っておきます
車の塗装面を剥がすと、クリアの層、塗装の層、塗装下地の層、車体の部品の金属面といった感じの4層に分かれていますこの層をなるべく緩やかな傾斜になるようにしておくと塗装が綺麗に仕上がりますからダブルアクションサンダーというかっこいい名前の工具で滑らかな傾斜になるように研磨します
これをフェザーエッジを取るとか言ったりします
フェザーエッジを取りましたら、次の工程はパテの工程ですので油分やホコリが大敵ですからエアガンという工具でホコリを飛ばし、シリコンオフという液体を染み込ませた布で油分を除去しドライヤーで乾かします
十分に乾かしましたら、硬化剤を混ぜたパテをヘラで錆を削り取った部分に塗りこんでいき乾かします。パテが削って無くなった部分を補い、車体本来の曲線を再現するイメージですね
パテは時間が経つとカチカチに硬化しますのでダブルアクションサンダーで大まかにパテを研磨していきます
パテは削りすぎると塗り直しになってしまいますから周りの正常な部品の高さまで研磨します。細かい部分は紙やすりでペーパーがけしていきます
パテを塗る際にどうしても空気が入り込んでしまい、それが巣穴になってしまいますのでもし巣穴を発見したら再度パテの工程をし綺麗に仕上げます
パテが綺麗に研げましたら次はサフェーサという塗装下地の工程に入りますからサフェーサが余計な所に飛ばないように紙を貼るマスキングという作業をします
マスキングに使うテープは剥がした時に車体に糊が残らない特殊なテープを使っています
マスキングが終えましたらサフェーサを吹き付け乾かし、手作業でペーパー掛けしていきます。仕上げに近くなると水につけた細かい目の紙やすりでペーパー掛けをする水研ぎという作業をします
そして再度マスキングをして、いよいよ塗装の工程に入ります
お車にはカラーナンバーというお車に塗られている塗料の配合データが分かる番号が刻印されていますが、だいたいその通りに塗料を混ぜても現車の経年劣化や日光などによる退色した独特な色味とはズレがありますから塗装技師の経験と勘で色を何色か足して寄せていきます
本塗りの前にテスト塗装ということで適当な鉄板に混ぜ合わせた塗料を吹き付けてみて乾かし、現車の色味に合致しているかを確認してから本塗りに入ります
垂らさないように、ムラがないように丹念に塗料を吹き付けます。そして乾かします
お車の塗装にはソリッド、2コートパール、3コートパールといった塗装がありソリッドに比べて3コートパールは塗装の工程が多い為に工賃が高くなりがちです
続いて磨きの工程です。コンパウンドという研磨剤を粒子の細かさの違う物を3種類くらい使い分けて、電動ポリッシャーで磨いていきます。磨く素材も羊毛、スポンジ、布を使い分けており細かい傷でしたら磨きで消すこともできたりする凄い工程です
サフェーサの研ぎカスやコンパウンドが残っていないようにチェックしながら洗車をしていきます。特に塗装して磨いた部分はとても綺麗ですから洗車の時に、勢い余って傷をつけてしまったのではやり直しですから気が抜けません。納車するまで慎重にですね
ダッシュボード周りもホコリを拭き取ったりして綺麗にして完成です
クォーターパネルの錆修理
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