ダイハツの人気車ミライースのフロントバンパーの傷の修理事例です
まず作業がしやすいようにガレージジャッキで前側をジャッキアップしましてから、フロントバンパーを留めているプラスチック製のクリップやネジなどを外していきます
このプラスチック製のクリップは経年劣化で粘りがなくなって硬化していて簡単にぱきっと割れてしまうことがありますが1個100円くらいするので安くありません
クリップを外し、フォグランプの配線などを外しましたらフロントバンパーの付け根、つまりフロントフェンダーにマスキングテープなどを貼って傷がつかないようにしておきます。フロントバンパーを外す際に勢い余ってフロントフェンダーにガリっとやってしまったのでは目も当てられません汗
慎重にフロントバンパーを外し毛布などを敷いた作業台に乗せておきます
傷が無くなるまでダブルアクションサンダーという工具で研磨していき細い部分は手作業で紙やすりで研磨します。表面が滑らかになりましたらエアガンという工具でホコリを吹き飛ばし、シリコンオフという液体を染み込ませた布で脂分を拭き取り乾かします。次の工程はホコリや脂分が大敵ですからしっかりこの作業をしておきますが、樹脂製の部品がシリコンオフで変異しないかを確認してから拭き取らないと大惨事になりますので事前に確認しておきます
クリーム状のパテに硬化剤を混ぜて研磨した部分にヘラで、このパテで研磨して無くなった車体本来の部品の曲線をイメージして塗り込みます。パテは時間が経つとカチカチに硬化しますのでそのパテをダブルアクションサンダーという工具や紙やすりで手作業で研磨していき部品のラインを再現します
研磨していき、もし巣穴などがあれば再度パテを塗って乾かし研磨して綺麗になるまでパテの工程は繰り返します
パテが綺麗に仕上がりましたらば、次は塗装下地のサフェーサというものを吹き付ける工程に入りますのでサフェーサが余計なところに飛ばないように紙を貼り付けるマスキングという作業をしていきます
マスキングに使うテープは車体から剥がしたときに糊が残らない特殊なテープを使っています
マスキングを終えましたらサフェーサを吹き付けていきます。サフェーサがパテの微細な隙間に入り込みより綺麗な塗装下地にしてくれます。サフェーサ吹きつけ後、さらに紙やすりでペーパー掛けしていきます。仕上げに水につけた細い目の紙やすりで水研ぎします
次は塗装の工程に入りますから再度マスキングをしていきます
お車に塗られている塗料を配合するためにカラーナンバーという番号がお車に刻印されていますからそちらを確認し、カラーナンバー通りに塗料を配合します。ですがカラーナンバー通りに塗料を配合しても、現車の経年劣化や日光などにより退色した独特な色味とは誤差がありますので、塗装技師さんが経験と勘で何色か塗料を足しその色味に寄せていきます
塗料の配合が終わってもいきなり本塗りするのではなく、適当な鉄板に塗料を吹き付け乾かし、現車の色味に合致しているかを確認してから本塗りに入ります。ムラなく垂らさないように慎重に吹き付け乾かします
塗装が終わりますと、次は磨きの工程です
コンパウンドという粒子の細かさが違う研磨剤を3種類使い分けて電動ポリッシャーで磨いていきます。ポリッシャーの素材も羊毛やスポンジ、布などを使い分けております
最後に部品を全て戻し、フォグランプなどがしっかり点灯するかを確認してから洗車します
サフェーサの研ぎカスやコンパウンドが残らないように綺麗に洗車して仕上げます
フロントバンパーの擦り傷
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